広津和郎『続 年月のあしおと(下)』(講談社文芸文庫)

一九九六年三月一〇日第一刷 発行
ISBN:4061976575

目次


台湾へ 9
富士丸 20
台湾ところどころ 27
台湾ところどころ(続) 36
その後のX子…… 46
平壌−−金史良のことども 49
作家と閣下の間違い 55
満洲の日本人 60
折角のチャンスを失った日本 65
開拓村に密着する満人部隊 74
緬羊百頭を撲殺する 81
大蔵省は開拓村に反対 88
寄贈された絵本 92
頭にかぶさる暗雲 94
新橋演舞場でX子に遭う 101
真珠湾攻撃 106
日本文学報国会 111
志賀さんが絵を持ってきてくれる 120
奈良あれこれ 127
青年将校ヒットラー 134
豪徳寺と世田谷新町 139
志賀直哉谷崎潤一郎 146
徳永直 150
青野季吉 156
中野重治 165
再び青野季吉について 171
豪徳寺裏から勝光院わきへ 174
海軍報道部からの招待 179
日記から 185
空爆の始まった頃 191
尿の放列 199
小泉信三氏のパンフレット 204
小田急で遭った陸軍中佐 207
海軍将校がむやみに陸上を歩き始めた 212
一つの末期的現象か 215
五月二十五日の空襲 219
人を兎でも狩り立てるように追いまわすP51 227
静岡新聞に入社する 231
八月十五日 241


あとがき 245


解説(松原新一) 247
年譜(橋本迪夫) 260
著作目録・参考文献(橋本迪夫) 271