高橋呉郎『週刊誌風雲録』(文春新書)

2006年1月20日第1刷 発行
ISBN:4166604864

               『週刊誌風雲録』目次


  プロローグ 7


第一章 ザラ紙・ヤミ紙からの出発 17
 “六階行き”を命ず
 人と出会い、話し、「当用日記」に書きとめる
 “出版ブーム”の陰に用紙難アリ
 センスのよい“鬼軍曹”


第二章 「週刊朝日」の時代 35
 連載小説が定期読者をつかむカギ
 小説のはずが、瓢箪から駒で……
 サラリーマン読者を開拓した吉川英治
 ツキを呼んだ「富栄の日記」
 「ニュース大衆誌」の萌芽
 喧嘩と手打ち
 美空ひばりのトップ記事
 草柳大蔵の夢、梶山季之の夢
 菊池寛賞を受賞する
 ライバル週刊誌の勃興
 朝日に“雑誌屋”はいなかった


第三章 「週刊新潮」の登場 73
 アイデアは脱「週刊朝日」、ヒントは「ニューヨーカー」
 草柳流ライター心得
 「マスコミ通り。文学通り、マルクス通り」 
 陰の天皇斎藤十一
 剣豪小説『柳生武芸帳』の誕生
 シバレン、吉田茂と人気連載がヒットする


第四章 開花したストリート・ジャーナル 103
 「俗物主義」を徹底させた斎藤・野平コンビ
 面白い原稿は倍の長さに書き直させる
 「左手の中に“私”を握りしめながら右手で書く」
 ストリートの情念
 山口瞳『男性自身』を生み出した男
 井上光晴のコメント主義
 新米編集者がつかんだ一枚の名簿が……
 徳間康快の決断と「アサヒ芸能」
 風俗記事も特ダネで
 事業拡大と見果てぬ夢


第五章 ブームの幕開け
 「週刊明星」の参入
 三島由紀夫が連載エッセイを
 ライター梶山季之の産声
 “鬼の室伏、仏の梶山”
 「皇太子妃は決まった!」、校了直前に現れたのは……
 スクープと報道協定
 雑誌の“社風”とライターの気質


第六章 戦国時代の到来 169
 「週刊文春」の創刊
 トップ屋集団・梶山グループの誕生
 「人と会うために酒を飲め」
 「あさっては皇太子さまのご結婚……」
 「下山事件」を掘り起こす
 原稿料は酒代に消え……
 「文春の牧歌時代は終わった」
 サラリーマン読者と「週刊現代
 雑誌は消えても、ライターは残った


第七章 ビジュアル誌の先駆け 197
 ミッチー・ブームの蚊帳の外だった「女性自身」創刊号
 誌名、定価、表紙−−創刊時の三つの決断
 読者調査は都会と農村広告増収を生み出した
 準デスクだった種村季弘
 児玉隆也の企画力
 小島襄と竹中労
 美空ひばりを描いた芸能ジャーナリズム
 「週刊平凡」のリライターをつとめた女性作家


  エピローグ 229


 あとがき 240
 主要参考文献 242