香川登志緒『大阪の笑芸人』(晶文社)

一九七七年十〇月三〇日 発行


第一章 大阪の笑芸の系譜
 笑わす芸の台頭 11
 吉本興行の隆盛と新興演芸部の誕生 19
 売り物としてのギャグの変遷 30
 戦後の笑芸の復活 38
 民放テレビの出現とお笑い人気番組 42


第二章 大阪の漫才
 大阪の漫才師たち 63
 漫才は共同作業 横山やすし・西川きよし 68
 エンタツアチャコに恐れられた男 佐賀家喜昇 81
 戦前の女流漫才スター 桜川末子 91


第三章 大阪の落語 
 大阪落語の転回点 五代目笑福亭松鶴をめぐって 103
 六代目書松鶴、大阪の噺家たちを語る 114
 ファンからプロへ 桂米朝 125
 大阪落語の面白さについて 132


第四章 大阪の漫談その他 
 花月亭久里丸と西条凡児 147
 一人芸、二人芸、そしてボーイズ 158


第五章 大阪の寄席と作家
 吉本興業の歴史 165
 笑芸作家の草分け 秋田実 176


第六章 大阪の喜劇
 大阪喜劇の祖、曾我廼家五郎・十郎 193
 新派から五郎劇へ 曾我廼家桃蝶 199
 曾我廼家劇と松竹家庭劇 杉浦エノスケ 藤山寛美 210
 寛美の喜劇観 225


終章 そして、これから…… 231


あとがき 238
〈付録〉東西対照喜劇年表(一九二六−七〇) 239
人名索引 269