水口義朗『記憶するシュレッダー』(小学館)

二〇〇六年五月十日初版第一刷 発行
ISBN:4093797382

目次


第一話 吉行淳之介さんを巡る“おんなたち” 5
第二話 寺山修司さんの赤ちゃん頌 15
第三話 文士が集った、有馬頼義さん自殺未遂の頃 25
第四話 道場で手合わせした剣士、三島由紀夫さん 35
第五話 “江分利満氏”山口瞳さんの秘密 47
第六話 多情多恨の才女、有吉佐和子さん 56
第七話 開高健さん、その人の名は言えず 65
第八話 昇天を“既視”していた景山民夫さん 74
第九話 川端康成も認めた川上宗薫さんの性愛描写 83
第十話 池田満寿夫さん、四人の妻への疾走 92
第十一話 剛胆な臆病文士、舟橋聖一さんの心意気 102
第十二話 宿命の修羅道をかけ抜けた笹沢左保さん 111
第十三話 戦後派として大往生した中村真一郎さん 120
第十四話 文豪・丹羽文雄さん、輝ける痴呆 129
第十五話 水上勉さん、文化講演会華やかなりし頃の珍事 138
第十六話 小田実さんに紹介された“遺体の父親” 147
第十七話 「がんでよかった」−−澤野久雄さんの諦念 156
第十八話 百歳まで現役、“鬼女”野上弥生子さんの作家魂 165
第十九話 深沢七郎さんに色話はぐらかされるの記 174
第二十話 天下の二枚目、池部良さん戦争と平和 183
第二十一話 「一歩の距離」を歩きつづける志人城山三郎さん 192
第二十二話 愛すべき“バクハツ芸術家”岡本太郎さん 201
第二十三話 ドクター渡辺淳一さんの女人拝跪と冷徹さ 210
第二十四話 井上靖さんの遺した“幻の演歌” 221
第二十五話 野坂昭如さん、“姫狂い”と沖縄基地突入譚
 234


あとがき 250