辰野隆『燈前茶後』(日本出版協同株式会社)

昭和二十四年一月五日 発行

  ・1・
停年の春 9
偶感 12
高校を惜しむ 14
ひとりごと 16
むだばなし 18
尊顔 21
無頓著 24
私の戀愛觀 26
近頃腹のたつ話 28
夜 30
カンニング 32
べんがら通信 36
手紙 39


  ・2・
巨人露伴の片鱗 45
志賀、谷崎の近業 57
點々録 60
短詩形禮讃 62


  ・3・
大學界隈 69


  ・4・
巴里囘想 91
巴里の臭ひ 95
表現の動と靜 103


  ・5・
ポルト・リッシュとクリトリーヌ 107
ドン・ジュアン斷想 110


  ・6・
寺田寅彦博士の手紙 123
淡い友好 129
印象 132
畸人の印象 136


  ・7・
老若問答1
老若問答2
老若問答3
人生は話術なりや 162


  ・8・
觀劇問答 171
文樂問答 177
芝居とカフエ 183


  ・9・
東大戰歿學生の手記『はるかなる山河へ』序 193
長與善郎『野生の誘惑』を讀む 196
『ゴングウルの日記』序 197
ぼろぼろになる運命 199
細雪』中巻 201
鈴木信太郎印譜集』序 204
高畠達四郎君の繪 206


  ・10・
讀みかた 209
わたくしのすきな人 211
皇太子さまにお話する 215


  表紙・扉 故六隅許六
  口絵・中扉 高畠達四郎