中村伸郎『永くもがなの酒びたり』(早川書房)

一九九一年九月三〇日再版 発行
(一九九一年八月十五日初版 発行)
ISBN:4152034882

 現在の、老いぼれた私のあれこれ
思案の果て 9
下手で不器用な役者 15
役者行路 20
枯草色のかまきり 26
悼、中村伸郎 31


 わが師たち
獅子文六先生 39
追想、里見【弓享】先生 46
小津安二郎先生 56
わが師、友田恭助 62


 若き日のあれこれ
若き日の私 69
ニコライ堂の燭台 74
皮はぎの與三郎 六十年前、房州で一人暮らしのころ 79
戦中閑話 86


 芝居の仲間たちだれかれ
別役さんと私 93
三津田健さん 97
諸国を遍歴する二人の騎士 102
あの頃の杉村さん 106
悼、文野朋子さん 114
神山繁、文野朋子夫妻 118
岸田今日子さん 124
東野英治郎さんと私 130


 役者というものあれこれ
役者というもの 137
遍歴十年 142
もう諦めて 147
役者と舞台 150
ある体験 155


 私の身辺あれこれ
養父と私 163
飯沢匡さんへの礼状 168
私たち夫婦 174
未亡人の余生は 178
年をとる、ということは 182
役者をやめようか 187


 俳句
春の句 195
夏の句 198
秋の句 202
冬の句 205
新年の句 210


 あとがき 213