洲之内徹『人魚を見た人』(新潮社)

昭和六十年十一月二十日 発行

シテ・ファルギェールのアトリエ スーチン/ミリヤーナ・マオドゥシュ 15
蓮根とルーベンス 田中岑 24
ひたひたの水 井上員男 33
月ヶ丘軍人墓地(一) 入江光太郎 42
月ヶ丘軍人墓地(二) 入江光太郎 52
八月の街のまぼろし 62
人魚を見た人 松森胤保 72
今年の秋 82
ピンク色の月 渡辺博 91
下を向いて歩こう 渡辺隆次 100
耳の鳴る音 松田正平 109
想像力について 木下晋/栗田宏 119
その日は四月六日だった 128
風の便り 水村喜一郎 137
どうしようもない モーリス・ブロン 146
夏の花 田島隆 155
男が階段を下りるとき 坂下広吉 164
電話の混線について 村山槐多 174
万華鏡 小泉清/峰村リツ子 184
おそろしい散歩  山本松谷/井上安治/司馬江漢 194
ゆめまぼろしのごとくなり 野見山暁治 203
正平さんの犬 松田正平 212
ジガ・ヴェルトフという名前 松田正平 221
足を濡らす 鬼頭鍋三郎 230
今年の桜 上原正三 240
東京地方に四ミリの雨 宮田武彦 249
夜の暗さ 猪熊玄一郎 258
荒天出航 手塚一夫 267
朱色幻想 小野元 277
高松二日 川島猛 286
秋田義一ともう一人 秋田義一 295
薔薇の手紙 松田正平 305
それにしてもおかしなことが ペーター・トゥーロイ 314
あとがき

*注記 「気まぐれ美術館」シリーズ4作目。