松本道子『風の道 −編集者40年の思い出−』(ノラブックス)
昭和60年7月6日第1版 発行
入社するまで
「家事手伝い」の女の子 8
本と歌舞伎 11
入社試験の日 14
空襲が始まって
新入社員のころ 18
菊池寛のナマ原稿 22
初めての編集部 26
地下室での時間 31
いかになりゆく 36
銀座復興 39
新生『少女クラブ』
海軍のコート 44
巻頭にアンナ・カレーニナ 48
愛読者からの手紙 51
森田たまの「サロン」 53
『蛇のおかあさん』 55
『群像』に行って
編集部に女ひとり 58
朝が早い正宗白鳥 61
戦後文学のエネルギー 64
平林たい子の雲がくれ 67
遅い原稿 70
勉と道子−−『武蔵野夫人』 72
新生講談社のイメージ 74
三島由紀夫のこと
初対面の記憶 80
褒め上手の人 85
ガラスの表紙 87
何も聞こえてこない 91
貧血をおこした対談 95
戯曲は愛人 99
「死に方」について 101
室生犀星の思い出
女の編集者 108
『女ひと』の作者 111
映画とガールフレンド 113
ガウン姿の亡命貴族 116
出会った人びと1
舟橋聖一の応接室 120
社長あてのサイン本 124
新聞広告の写真 127
軽井沢の円地文子 129
弔辞の涙 132
谷崎潤一郎を「見たい」 133
志賀直哉へのお使い 137
「いい男」の広津和郎 140
「次々に死んでいくね」 142
出会った人びと2
網野菊のもてなし 146
団蔵の死と『一期一会』 149
クリスマスのプレゼント 151
佐多稲子の「玉にキズ」 153
中野重治の笑顔 157
壷井栄の書かれなかった小説 160
尾崎一雄の亡くなった日 162
出会った人びと3
吉田健一と河上徹太郎の友情 168
河上徹太郎の口上 172
大原富枝の『椀という女』 176(174)
芝木好子と『湯葉』 176
宮尾登美子と『櫂』 178
瀬戸内晴美と文学全集 181
有吉佐和子の才女ぶり 184
曽野綾子の登場 187
佐藤愛子と直木賞 189
出会った人びと4
若き日の「第三の新人」 194
川端康成の署名本 200
久保田万太郎の顔 204
松本清張の迫力 208
「風の道」をふりかえって
四十年の歳月 212
先輩たち 213
女性編集者 217
卒業 222
あとがき
*注記 《大原富枝の『椀という女』》は目次では176となっているが誤植で174が正確なページである。