鶴見俊輔『回想の人びと』(ちくま文庫)

二〇〇六年二月十日第一刷 発行
ISBN:4480421831

目次


安田武(1922〜1986)戦争体験の継承とくらしの型 9
谷川雁(1923〜1995)「北がなければ日本は三角」21
武谷三男(1911〜2000)「完全無欠の国体観」にひとり対する 33
長井勝一(1921〜1996)マンガ雑誌『ガロ』をおこした編集者 45
秋山清(1905〜1988)自分の経験をくりかえし吟味する 57
加太こうじ(1918〜1998)『黄金バット』の“生きている江戸” 71
葦津珍彦(1909〜1992)日本民族を深く愛した人 85
富士正晴(1913〜1987)かざりのない二つの原則 97
金達寿(1919〜1997)祖国分断と差別から生まれた日本語文学 109
黒田三郎(1919〜1980)薩摩士族の羞恥心を受け継いだ詩人 121
浜口隆一(1916〜1995)人間の住みごこちを基準とする建築観 133
柴田道子(1934〜1975)記憶に焼きつけられた「大人の裏切り」 145
吉田満(1923〜1979)戦中派が戦後を生きた道 157
本多秋五(1908〜2001)自分の死後の世界から自分を見る 171
奈良本辰也(1913〜2001)ひとそれそれの生き方にその人を見る 183
羽仁五郎(1901〜1983)党派性のなさと国境を越える思索力 195
小泉文夫(1927〜1983)シロウトとの接点のつくりかた 207
須田剋太(1906〜1990)日本の外にのびる街道を歩いた人 219
オデッタ・ホームズ(1930〜)黒人の歴史を伝えるつよいリズム 231
ゲーリー・スナイダー(1930〜)人間の原型に帰ろうとした詩人 243
ロナルド・ドーア(1925〜)ひと味違う英国人学者の流儀 255
金芝河(1941〜)非暴力を貫いた反体制詩人 267
林竹二(1906〜1985)子供の育ち方から日本を見る 289


あとがき 301
ふりかえって 304