永井龍男『東京の横丁』（講談社）

一九九一年一月三〇日第一刷　発行
ISBN:4062052733

目次

東京の横丁
　神田の生れ　11
　靖国神社大祭　15
　駿河台下の横丁　19
　大火の記憶　23
　白昼の大音響　27
　小学校入学　31
　寂しい正月　35
　横丁の外人　39
　錦華小学校　43
　高等小学校へ　47
　米相場仲買店へ奉公　51
　胸を患う　55
　読書の習慣　59
　処女作「活版屋の話」　63
　帝劇の懸賞脚本　67
　「黒い御飯」のこと　71
　関東大震災　75
　震災のあと　82
　神田の風物　86
　樋口一葉について　90
　小林秀雄との出会い　93
　大正デモクラシー　97
　文藝春秋社に就職　101
　結婚・鎌倉へ移転　105
　母の死　109
　芥川・直木賞制定　113
　二つの大失敗　117
　満洲文藝春秋社創立　121
　文藝春秋退社　125

四季雑記
　谷戸の初鴉　131
　新年日記　136
　寒三十日　140
　船と車　144
　土俵上の笑顔　155
　畳の上　159
　五百羅漢　163
　大銀杏と大石段　167
　蛍　171
　吊りしのぶ　174
　鼻の先　177
　障子　181
　蔵王の芒　191
　雨と乾パン　193
　馬の耳　199
　小錦の余波　202
　たのしい歌舞伎　205
　西と東　208
　石蕗の花　210
　小さな栖処　214

追憶の人
　菊池寛の日常生活　219
　追憶の日々　追悼素顔の里見【弓享】　233
　初対面　尾崎一雄を偲ぶ　241
　今日出海氏を偲ぶ　244
　通夜の谷戸　追憶・中村光夫　250
　大きな窓　悼山本健吉　255
　鉱泉宿　大岡昇平人と文学　257

短編小説　冬の梢　261

あとがきに代えて
父のこと（友野朝子）　290

＊注記　【　】内は本来一文字ですが、表示できないのでこのような表記にしています。