生島遼一『芍薬の歌』(岩波書店)

一九八四年四月二三日第一刷 発行

   目次
  1
鏡花のこと 3
『薄紅梅』 9
『番町夜講』 15
鏡花と能楽 38
鏡花の本 56
芍薬の歌 69


  2
中勘助・素描 79
鶴の話 99
築地明石町 104
木下杢太郎の悩み 108


  3
翻訳の経験 119
天国と地獄 137
二冊の本 143
『風流百話』 154

  4
橋のはなし 165
およしさんの手紙 170
母の琴柱 175
新春三話 180
茂吉・赤彦の歌 185
或る師弟 190
谷崎さんの墓 197
井上八千代さんのこと 201
観世寿夫さんの思い出 204


  5 地球儀
1地球儀 211
2振りそでと卒業式 214
3美術館についての感想 218
4「広告」の時代 222
5幸福そうな日本人 225
6浮世絵のこと 229
玉三郎の「椿姫」 233
8夏のびわ湖 236
9「生き残る」ことへの疑問 240
10「殺生戒」と文学賞 243
11数字の魔術 246
12秋思二題 249

 あとがき 253
 初出一覧 255