松崎てる女『亀のごとく 元『萬朝報』女性記者の半生』(青峰社)

1986年7月25日初版第1刷 発行
ISBN:479527407x

序 宇野千代 1


結婚式で流れた涙 13
 次男の縁談
 「松崎さんはオランダだね」
 ハイカラでさばけていた長崎の人


袴をはいた花嫁 26
 十八歳の新聞記者
 欲求不満のかたまりだった少年時代
 二人で状況し、同棲
 心の準備もなく結婚


出会った人々 39
 小林蛙手さんと袖香さん
 浅原健三に傾倒していく
 クルを拒まなかった浅原健三
 市川房枝の片腕だった近藤真柄さん
 ユーモアがあり親切だった市川房枝さん
 居候と同居生活
 宇野千代さんから紹介された萩原朔太郎
 詩人と踊ったダンス
 稲子さんのこと
 葉子さんが書かれた『父萩原朔太郎


萬朝報時代 67
 『平民新聞』の流れをくむ『萬朝報』
 採用試験に合格
 石井学芸部長のこと
 社会部で読物記事を担当
 不本意な出来事
 懐かしい学芸部での仕事
 時代の波と「萬朝報」
 女性記者たちの会
 年の暮れの団体交渉
 高浜虚子先生のこと
 萬朝報を去る日がきて
 萬朝報時代に書いた記事


松崎の政界入り 107
 山東出兵の大スクープ
 原宿時代の思い出
 臼井哲夫代議士との知遇
 二・二六事件の朝
 近衛文麿さんからいただいた書
 政治の中枢へ


憲兵事件 129
 暁の急襲
 「友人」との関係
 羽織の請求書 
 差し入れは許されたが……
 支援してくださった人
 槿花一朝の夢
 ぬれぎぬ
 月ケ岡茶寮主人の差し入れ 
 喫茶店からの電話 
 離れていった女
 奢る者は久しからず


親友との再会 173
 「あんまり広くてわからなかった」
 お互いに知らなかった話
 おおらかなひと
 二人で苗を掘って


あとがき 187