鈴木信太郎『記憶の蜃気楼』（講談社文芸文庫）

一九九一年一月一〇日第一刷　発行
ISBN:4061961128

目次

シラノ、ヴィヨン　
　シラノ　12
　『形見の歌』裏街道　38
　女王ナヴァアル　54
　周章者、書記のフレマン　64
　『四行詩』余談　72
　ヴィヨン墓碑銘　97　

記憶の蜃気楼
　下町風旦那の教養　102
　幻の米　104
　嫁、息子とその親父　107
　俘虜郵便　110
　ロシアの南京虫　113
　酒・酒・酒　116
　巴里のおみやげ　118
　本箱の中の秘密　121
　親子三代の嫁たち　124
　移り変わる風俗　127

君子有酒
　伸餅の思出　136
　『世界の酒』と私のお酒　136
　葡萄酒の思出　144
　葡萄酒の地酒　152
　巴里の酒　155
　鴨の思出　158

遊びの人生　
　賭けのない饗宴　164
　怠惰のための勤勉　169
　個人優先　174
　贅沢と閑暇　179

黄金伝説
　仏文事始　186
　フランス文学黄金伝説　190
　豊島与志雄　219
　岸田国士　227
　辰野隆　233
　強制懺悔　235
　今日出海　239
　神秘的ゴルフ　241
　机の上　247
　彫虫秘戯　248
　篆刻不遜　253
　素白衛士印譜より　255
　教師冥利　259
　定年設計の無計画　262

人工的時間
　フランス座の俳優たち　278
　『町人貴族』のフランスに於ける演出　292
　俳優座の『タルテュフ』　295
　私の処女出版　298
　稀覯本　299
　贅沢本の話　306
　蔵書の再検討　310

　
人と作品（菅野昭正）　317
年譜（鈴木道彦）　330
著者目録　342