木村毅『明治文学余話』（《リキエスタ》の会）

二〇〇一年四月一〇日初版　発行

明治文学余話　9
（一）坪内小学読本　9
（二）郵便箱の歌　11
（三）文学少年の誕生　13
（四）最初の読書　15
（五）ダーウィン説のショック　17
（六）日露戦争と文学　19
（七）開戦の初報をきいた日　22
（八）唱歌の革命　24
（九）小波の「世界お伽噺」　26
（十）陣中文学と『樵蘇』　28
（十一）百字文と小品文　30
（十二）『文章世界』刊行　32
（十三）内田百鬼園　34
（十四）田山花袋　36
（十五）「蒲団」のモデル　38
（十六）初投書　41
（十七）「龍動鬼談」のこと　43
（十八）『少年世界』の投書家仲間　44
（十九）『新日本島』の背景　46
（二十）『中学世界』の投書欄　49
（二十一）漱石初読　51
（二十二）桂月から蘆花へ　53
（二十三）『文章世界』の創刊　55
（二十四）写生文の認識　57
（二十五）『文章世界』　59
（二十六）「文話詩話」　61
（二十七）トルストイ　63
（二十八）自然主義への傾斜　65
（二十九）独学への長短　　67
（三十）倫理書と松本清張　69
（三十一）詩への開眼　71
（三十二）阿部知二の一族　73
（三十三）蘆花の『青蘆集』　75
（三十四）日記文学の面白さ　77
（三十五）内村鑑三　79
（三十六）藤村と滝廉太郎　81
(三十七）自然主義満開　83
（三十八）「近代三十六文豪」　85
（三十九）脱走　87
（四十）プラグマチズム　89
（四十一）トルストイの復活　91
（四十二）眉山と独歩の死　93
（四十三）独歩・花袋・藤村　96
解説　最後の投書家あがりの文士（内藤誠）　99

＊注記　本書の初出の欄にこうある。
《一九七〇年四月から一九八三年八月まで、『明治文学全集』（筑摩書房）の月報に四十三回にわたって連載された。著者は、全集刊行中の一九七九年九月十八日に亡くなったが、月報連載は全集完結まで継続され、その原稿が遺稿となった。》