池島信平『雑誌記者』(中公文庫)

昭和五十二年六月十日 発行

目次
雑誌編集長の哀歓 9
  編集長任期三年の説
  うれしい仲間たち
  編集長の武芸十八般
  われは喫茶店のおやじ
「駆けだし」以前 31
  編集の古豪
  雑誌へのアプローチ
  西洋史学徒として
  商売はじめの頃
編集一等兵の頃 53
  われは社会部記者
  蒋介石の色模様
  わが眼を疑うボーナス
  編集長としての菊池寛
  「社中才人乏しからず」
日本を離れて想うこと 77
  国際的にヒケをとらぬ日本の雑誌・新聞
  戦時中の中国視察の回想
マルスの跫音を聞きながら 93
  編集者牧歌時代
  ファシズムの跫音
  雑誌ツブすには−−
  想い出す人のことども
  真珠湾まで
戦時下の雑誌を作って 123
  まつろわぬもの達
  無為の日々
  満洲文芸春秋社の創立へ
 「 女国定忠治」との一夜
  神の声を聞く
狩り立てられた編集者 153
  横浜事件の影
  海軍という世界
  千歳第二基地
  敗戦の日を迎えて
  雑誌の再建を
文芸春秋社の解散と再建 183
  解散と月給千円のスカウト
  二十万円の資本金と横光利一社長説
  石が浮かび木が沈む時代
  戦犯と追放さわぎ
  静かなるアメリカ人
  菊池氏の死去
雑誌記者の生き甲斐 221
  「金魚鉢」の中の奇妙な仕事
  作家と編集者の間 
  ノン・フィクション時代
  時代の流れというもの
  雑誌という名の容器と雑誌記者の将来
解説(今日出海) 250