羽根田武夫『鬼の宿帖』（文化出版局）

昭和五十二年六月二十日第１刷　発行

坂の多い町に　7
日本刀でプロポーズ　17
債鬼たちのパーティー　33
関東大震災エレジー　42
蛮カラ青春の歌声　53
文学の鬼と小人たち　61
大杉栄さんの借用証書　70
竹久夢二さんと請求書　78
菊富士の三奇人　91
人生劇場・梅の間　102
ぶらりひょうたんの笑顔　110
傷だらけの青春の門　117
恋も金も火の車　128
宇野浩二さんの密室の正体　139
直木三十五さんの早わざ　151
広津和郎さんの素顔　162
「テレビの父」の戦前の予言　173
女難を避けて十和田湖へ　185
ロマンの塔、最後の文士　198
あとがき　208

＊注記　文学者が多く逗留したので名高い本郷・菊富士ホテルの三男による回想記。